医療ビジネスに殺されるな(11)

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ウンチが詰まると、人生も詰まる!

先日、ワシントン州のバンクーバー市のヒルトンホテルで開催されたGAPS食事療法の公認療法士が集まる国際年次総会でケーススタディーのプレゼンテーションを務めてきました。タイトルは、「GAPS食事療法、統合失調症を治す」です。本当?っと思いましたか? まだ、完治はしていませんが、どんどん、明らかに良くなっています。統合失調症につきものらしい「頭の中でするさまざまな声」が随分と減少し、イライラしなくなって、集中できるようになったと彼女は言っています。外から見た感じも、それまでの不健康丸出しのどす黒かった肌の色がきれいな人間の色になり、目の下のクマと皺も目立たなくなり、やたらと丸まっていた背中も真っすぐに、特に変に突出していた下腹も随分とスッキリいたしました。さらに、お医者さまに診断を下されたわけではないそうですが、いわゆる多重人格? とにかく、3人のパーソナリティーが一つの体に同居していて、おかれたシチュエーションに応じてどの人格が決定権を持つかがクルクル変化するという、とってもミステリアスな症状が、だいぶ落ち着いて、センス・オブ・オーナーシップと決断力が高まったのです。つまり、残りの二人が本人の人生を邪魔する回数が減り、重度から軽度の多重人格に改善されたのです。もともと、彼女が私の所へ相談に来た理由は、完全なる断薬でした。以前、全ての薬を突然止めて、ひどい目に遭った経験があるそうです。彼女は、それまでのほとんどジャンクフード・ベジタリアンだった食生活を撤回し、お勧めしたGAPS食事療法を厳守しました。情緒安定、生活習慣改善、循環促進と浄化促進に、Makikoメソッドにをご利用いただき、彼女の担当精神科医とも連携をとって、約10年間服用していた7種類の精神疾患薬のカクテルのうち3種類の断薬に成功しました。断薬につきものの離脱反応も大したことなく無事にクリアし、状態も安定なんてもんじゃあない、マッチ・ベター! 何と言っても、クロザピンという劇薬服用に伴って始まった慢性の便秘が解消し、便が毎日出るようになって、ご本人もビックリ! 残りの4種類は、“断薬進行中”なので、まだまだ安心はできませんが。

慢性的な便秘が引き起こす、怖〜い病気

慢性的な便秘ということは、慢性的に体毒が全身に回っているという事です。もちろん、脳みそにも行っています。便秘で頭痛になった経験がありませんか? え? もう慢性化しているから、感じないって? Oh, No!!!

私のところへご相談にいらっしゃるクライアントさんの多くが長年の慢性的な便秘の末に、過敏性腸症候群(IBS)または炎症性腸疾患(IBD)、リーキーガット症候群、潰瘍性大腸炎、リウマチ、関節炎、痛風、子宮筋腫、卵巣嚢腫(のうしゅ)、乾癬(かいせん)、アトピー性皮膚炎、甲状腺などにホルモン異常、膀胱(ぼうこう)炎、カンジダ症などの病気を発病しています。精神疾患では、うつ病、注意欠陥障害(ADD)、強迫性障害(OCD)、イライラ、集中できない、記憶力の低下といった状態を引き起こしています。これらは、全て慢性的な便秘を放っておいた結果なのです。中には、毎日お通じが正常にあると思っていらっしゃる方の中にも、実は全部スッキリ出ていないことに気が付いていないだけ、というのが多々あるのです。便秘をするということは、大腸内に毒素工場を持っているようなものですから、体は常に高ストレスにさらされ緊張状態にあることになります。現代人がリラックスできない理由は、実はこの便秘症が原因かもしれませんね。

ところで便秘の定義ですが、毎日どんなタイプのウンチでも取りあえず出ているうちは便秘とは呼びません。多くの人が想像する便秘は、あのお手洗いに行って、ちょっとお尻に痛い思いをしないと出てこない頑固なウンチですよね? あれ、一応便秘ではありません。でも、あのウンチ、大抵はウサギのウンチか小石かみたいなフィギュアですよね? それで色も濃くて、ちょっと臭いもあるかも? みたいな。あれは体内のどこかに炎症を起こしている証拠なんです。もしそんなウンチが続くなら、それはその体内の炎症が続いているということなので、それってもしかすると便秘以上に怖かったりします。

食物繊維が便秘の原因だった。

そういったところへ繊維の高い野菜や果物を食べる、あるいは植物繊維系のサプルメント(ラクサティブ)服用すると、その時はスッキリするんですが、その後しばらくしてまた便秘状態になりませんか? それでまた、同じ手を使う。ということを繰り返すと、結果的に便秘がひどくなってしまう。経験ある人いますよねえ? この便秘状態、あるいは固いウンチ状態が続いている時は、大腸の表面が肌荒れを起こしているわけです。そのそこへ食物繊維やラクサティブを入れるということは、肌荒れを藁(わら)でゴシゴシやるようなものなのです。つまりその時だけは刺激を受けて、押し出し一点!見たいな現象が起るんですが、ゴシゴシやられた後の肌荒れはかえってひどくなってしまいます。それでまた便秘に逆戻りするわけです。

なんで、そんなに詳しく説明できるのかって? そりゃあもちろん、私も55年も生きてくれば、それなりに経験があるんですよ。ウンチは健康のバロメーターですから、プロのヘルスコンサルタントとしては、ウンチの全てを知る必要があるんです。(笑)

ところで、食物繊維を食べすぎると便秘になるということを研究したコンスタンティン・モナスティルスキー氏(旧ソ連で薬剤師)の著書「危険な食物繊維(Fiber Menace)」は、そのサブタイトルにあるように、食物繊維が便秘、痔(じ)、IBS、潰瘍性大腸炎、クローン病、大腸がんの原因であると伝えています。野菜至上主義の強い日本人の皆さん、さてあなたは、この新しい事実を真実として受け入れる勇気がありますか? あなたの第2の脳みそ、腸は何と言っていますか? 体の声に耳を傾けてみてください。