第六回目「生命力の素- 酵素」

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「生命力の素– 酵素」

www.nyseikatsu.com/api/554/pdf/page14.pdf

全ての生命体には、酵素という物質が存在します。この酵素なしに、生命体が生命を維持することはできません。食べ物がタンパク質、脂質、炭水化物、ビタミンとミネラルによって構成されていることは、皆さんもよくご存知のことでしょう。でも酵素の存在なしに、これらの栄養素を私たちの身体の再生に役立てる事はできません。家の建築に例えるなら、これらの5大栄養素は壁や柱を作る資材で、酵素は大工さんということになります。資金繰りに困って大工を雇えなくなった建築現場に、汚れてボロボロになった資材が何時までも残っているのを見たことがあるでしょう。栄養不足ならぬ酵素不足の食べ物を食べ続ければ、皆さんの体もボロボロになっていきます。酵素は、生き物すべてにとっての生命力の素と言っても過言ではありません。

代謝酵素、消化酵素、食物酵素と3種類の酵素が存在します。代謝酵素と消化酵素は私たちの体内で生産されますが、食物酵素は食物内に存在する酵素で、食物を生で食べることで摂取しなければなりません。代謝酵素は身体組織の再生に必要不可欠ですが、消化酵素が不十分な時はその生産が抑制されてしまいます。消化酵素の無駄使いを避けるためには、十二分な食物酵素を取り入れる必要があるのです。

加熱調理された食物には酵素が含まれませんので新鮮な食物を生で食べる工夫をしなければなりません。生乳やその乳製品、生卵、生野菜、生果物そして乳酸発酵させた野菜を豊富に食事に取り入れると良いでしょう。

デパートやスーパーなどで売られているお弁当やお惣菜、市販のお菓子、缶詰、レトルトパックや加工食品などは、賞味期限を伸ばすために、加熱や添加物の使用、食品照射によって酵素を抑制してあります。現代人の生活習慣病の一つの大きな原因は、ここにあります。酵素抜きの死んだ食事で、私たちの健康は維持できないのです。新鮮な海の物と山の物を、ご自分の視覚と触覚で確かめ、バランス良く選び、自分と家族のために時間をかけて料理するというのは、健康のための基本中の基本です。メタボ症候群を防止するためにも、自炊をお勧めいたします。