第1回 姿勢、病気、健康

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愛の学校「地球」で学ぶこと

-姿勢、病気、健康-

https://www.nyseikatsu.com/api/706/pdf/page06.pdf

姿勢というのは私達の生きる態度が現れた現象です。壁に背中側を張り付くように立ったりすることで、正せるようなものではありません。何故なら、姿勢におけるバイオメカニズム的要素は、ほんの一部分でしかないからです。虹やオーロラのように、そこにちゃんと存在するのに物質のように手に取ったり操ったりはできない、固体より気体に近いものが姿勢なのです。姿勢には私たちの経験、思考と感情の歴史が、まるで木の年輪のように幾重にも層をなして彫られています。人間という存在の主なる3つのエネルギーの状態、体、心、魂のバランスが自然現象として現れたものが姿勢です。このバランスが崩れると病気という状態になります。病気は姿勢上の曲折として表現されるのです。いわゆる西洋医学で診断される症状を基準にした病気ではなく、その人の本質的な部分で何かが満たされず丸く収まらない、体、心、魂のバランスが崩れた状態をいうのです。崩れたバランスによって作り出される身体の緊張と弛緩によって放出される体表現を症状と呼ぶわけですが、それを薬や手術で抑制しても治ったことにはなりません。

私は長い間、食事療法を中心とする自然療法を信じてクライアントたちの体調不良からの快復をお手伝いしてきましたが、それで良く分かったことは、たとえ自然療法であっても、それだけで真実の治癒(完全な健康)へ到達することはできないということでした。つまり自然療法も西洋医学も、対処療法であることに変わりはないのではないかということに気が付いてしまったのです。もちろん自然療法は医薬品などと違って体毒を増やしたりはしませんし、人間としての完全な健康に導かれたいのであれば、そしてその選択が可能であれば、自分の真実を誠実な態度で追求する方法として非常に有効です。医薬品の使用は、使用する人が自分の真実(痛みや苦悩)を受け入れたくない場合には、心身を鈍感にしてくれますので、そういう意味で便利です。病気は人生の課題です。何かを学ぶ時には、必ずと言ってよいほど山のように課題がだされます。ある意味、地球は学校なのですから、課題がでたら、どんなに苦しかろうが、どんなに時間がかかろうが、自分自信の力だけで解く以外に何かを学べる方法はありません。

何を学ぶ学校かって?それはもちろん「愛」ですよ。