医療ビジネスに殺されるな(6)

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愛ある結婚の勧め―100%健康で幸せな人生のために

最近、私の周りでは、シングルウーマンたちの婚活話が話題に上るんですよ。すてきな人と出会いたいのに、なかなか良いのが現れないとか、婚活サイトの主催したパーティーに行ったけれど、どうもめぼしいのがいなかったとか…。みんな年齢も40代前半から50代前半の、金銭的には十分一人でもやっていけるキャリアウーマンたちです。

その当時、私も一応成功しているシングルキャリアウーマンでしたので、それなりにプライドが高く、付き合う男性たちとなかなか上手くいきませんでした。もう一人でも良いかな? っと思った時、とっても不思議な夢を見たのです。真夜中に喉が渇いて目が覚め、キッチンに水を飲みに行ったのですが、ふっとソファの方を向くと、もう一人の自分が座っているではありませんか。よく見るとソファに座っている私は、膝に肘を置いて両手で顎を支え、下を向いてなんとも寂しそうなのです。いつもの元気な自分とは180度反対の自分です。そしてもう一人、冷蔵庫に寄りかかってそれを見ている私がいます。彼女は、ソファに座って下を向いている私をしばらく観察した後、ハッとしたような顔をするのです。それでその二人の自分を見ている私は、気が付くのです。もっと自分に素直にならないと、寂しい人生になってしまうゾってね。

寂しい人はね、免疫力低下するんですよ。大病までしなくても、いつもイライラしているとか、気分がすぐれないとか、疲れているとか、鬱(うつ)っぽいとか…、お金は蓄えていても、年取ってシングルウーマンでこんな不健康状態で死ぬまで生きるなんて、私は絶対に嫌ですね。それくらいなら、自分のエゴと向き合って自分改善した方が楽だし、お得ですよ、皆さん。

自分改善の道を行くと、年を取れば取るほど元気になるし、若返ります。人生が楽になって、未来が明るくなり、若いころにも増して新しい事にチャレンジする勇気も出てきます。とっても心が満たされて幸せな気分で毎日過ごせるようになるんです。本当です!

男を探す女は安っぽく見える

私も未来の旦那さまになるような、すてきな人と出会いたいと、“夢見る夢子”の時代がありました。今でもよ~く覚えているのは、大学生の時、ボーイフレンドにフラれてショボくれて、「誰かすてきな男と出会わないかなあ~」などと、ついつい父の前でこぼした時の事です。

父は、「女は男を探してはいけない」というのです。その理由は、「男を探す女は自信がなさそうに安っぽく見えるので、その程度の安っぽい男しか近寄って来ない」というのです。さらに「女は、自分のしたい事を信念をもって一生懸命やっていれば、それを含めてサポートしたい男が必ず現れる。そして、心の底から愛してくれる。だから、心配しないで、やりたいことをやりなさい」。それくらい心の広い大物でなければ、一緒になっても幸せにはならないから駄目だというのです。

実際、父は、箏(こと)を一生懸命弾く母を見初めてプロポーズしたのだそうで、パフォーマンスで忙しい時など家事の行き届かない母に文句を言う子供たちに、「箏をやっているママが好きなんだから、仕方がない」と、照れくさそうに諭していたのを覚えています。というわけで、有言実行でそれを証明している父の教えを真に受けた私は、自分のやりたい事をひたすら一生懸命やる事にしたんですね。

それでニューヨークに引っ越して、自分追求の旅をまっしぐらにやっていたわけですが、お相手は待てど暮らせど現れません。と言っても、別にばかみたいに、ただただ待っていたわけではありませんが…。

私の場合、その当時アルゼンチンタンゴに狂っていたおかげで、いろいろな男性に出会う機会がありました。もうあまりにもほれ込んで、アルゼンチンに3回も行ってます。もともとダンサーの私はバランス感覚は抜群、姿勢を教えていたぐらいですから踊る姿勢もバッチリ、アルゼンチンタンゴ特有の足先でやる動きのデコレーション(エンベリッシュメントと呼ぶ)も上手にできるようになりました。このエンベリッシュメントが上手にできると、すてきな、セクシーなダンサーと認められるようになります。みんなが私と踊りたくて、ウズウズしているようになるのです。人間としての良し悪しは別にしても、ダンサーとして結構上手に踊れる、それなりにイケメン男たちが誘ってくれます。週末のブランチとディナーは、毎週彼らとのアポイントメントでいっぱいでした。

結婚は最上級のスピリチュアル・プラクティス!

しかしながら、どいつもこいつも「帯に短し襷(たすき)に長し」。でも、その当時アッパーイーストサイドの奥さま方を相手にビジネスをしていた私は、離婚騒動が、女性たちのどれだけ体力・気力を奪い、年齢以上に老け込ませ、たくさんお金をもらっても幸せになれないという行く末になるか知っていましたので、絶対に離婚しない相手と出会わない限り結婚しない事に決めていました。

そんなある時、いわゆるオーラなどが見えるヒーラーさんに、「牧子さんは、幸せな結婚をしないと、今世でのあなたの能力は完全に開きません」みたいなことを、言われたのです。キャリアアップと自分の人間性の成長・開花は、直接的に関係があることを知っていましたので、Oh, No! それは大変だ~っということで、心を改めました。それまでの米国の人気連続テレビドラマ『Sex and the City』まがいの生活を一掃し、待ちに待った3カ月間、現れたのが今ではうちの旦那のリカルド・カストロなんですねえ。もちろん、タンゴのサロンで出会いました。タンゴが上手に踊れて、頭脳も明晰(めいせき)、人間としての懐も大きい男って、なかなかいないんですよ。本当! パパの言うことを聞いて待った甲斐(かい)がありましたよ。もちろん、私の一生懸命追求する「100%健康で幸せな人生のためのMakiko Method」の応援団長でもあります。

47歳で、ついに今世、最初で最後の結婚をした私。しかしながらいったいどうして結婚しなきゃあいけないのよ? っという疑問に、納得の答えをくれたのが、米国のかの有名な神話学者、ジョーゼフ・キャンベルの名著『The Power of Myth』だったんですねえ。結婚とは何か? について費やされたページがあるのですが、「結婚とは、最上級のスピリチュアル・プラクティスである」というようなことが書いてあったのです。

こう見えて、私もかなり素直な性格ですので、またまたそれを真に受けて納得! なんてったって「Highest Spiritual Practice」ですから、つまり神が与えた今世でのレッスンみたいな感じですよね。これリジェクトできないでしょ。また、途中でやめたり、つまり離婚ですが、…そんなことをしたら罰が当たりそうで、かえって怖い。

っということで、肝を据えたわけです。