医療ビジネスに殺されるな(3)

0
184

病気は、健康!

病気って何だと思います、皆さん? 皆さんが病気と呼ぶ状態は「不都合な症状」のことでしょう? 痛いとか、痒いとか、苦しいとかっていう体感(sense)と感情(feeling)を作り出す体の現象のことですよね? まあ、確かに不都合ですよ。お目当てとのデートの時とかにズルズル鼻水たらしてちゃあ、クールじゃないし、とっても儲(もう)かりそうなビジネスチャンスに高熱出してぶっ倒れたり、大事な試験の時に頭痛で集中できないとか。でも、この現象が起こる本当の理由をご存じでしょうか?

免疫機能がちゃ~んと機能していることが、その原因ですよ。

高熱、痛み、痒み、腫れ、下痢、嘔吐(おうと)、湿疹などなど山のようにある、皆さんを不快、不愉快、果ては不安、心配、憂鬱(ゆううつ)、イライラにする、これらの症状たちは全て、皆さんの免疫機能が機能している、正常に働いているからです。つまり、こういった症状が出るってことは、実はあなたは元気、正常、健常、まとも、大丈夫ってことです。丈夫の前に大がついているんです。 

病気になれるあなたは、実は大丈夫なんですよ! 言ってみれば、病気=健康です!

この世の中、まず病気の捉え方がおかしいんですよ。病気、つまり気が病なんですが、症状が出てきたということは、つまり気が病になった原因である何らかの毒素が体の外に出てきたということです。OK? 出てきた物質は、それがどんな症状であっても、免疫機能が毒素との戦いで作り出したバイプロダクト(副産物)ですよねえ。すでに毒としての能力は失われているか、弱まっているかのどちらかでしょ? 免疫機能によって中和されて皮膚という城壁の外へポイッされてるわけでしょ。つまり、その時点ですでに、あなたはその毒素との戦いに勝ったも同然ってことです。溜(た)まったゴミをごみ袋に詰めて、家のわきのゴミ置き場に置いてきた感じでしょうか。そしてゴミ回収車が来て持っていってくれるのを待っているみたいな。

症状が出てきている時は、もしかして実はあなたの気は病んでいる状態ではなくて、健やかな状態にすでに移り始めている…と、今これ書いていて気がついちゃいましたよ。いやいや、症状が出ている時は、病気から元気へのトランジションってことですよ! Wow, Wow, Wow !

ところが、皆さんが急に不安になってお医者に行っちゃったりするのは、まさにこの時です。そして医者はどうします? 薬を処方しますよね。この薬を服用することで、長い戦いに疲れてきてはいるけれど、もうそこに見える勝利に向かってもうひと踏ん張りしようとしている免疫機能を毒素とともに抑制してしまうんです。分かりますか? ゴミ処理の場合なら、せっかく家の外に出したゴミを、ゴミ回収車が来るまで待てなくて、世間さまにみっともないから家の中にまた戻しちゃうみたいな感じです。いやあ、これって逆立ちして考えても、絶対に理不尽じゃあないですか? 全くもってロジカルでない。

症状が出た時点で皆さんがすべきことは、自分の免疫機能をサポートすることであって、敵である毒素同様にアタックすることではありません。自分の免疫機能と戦っちゃいけません。この場合「サポート」って、どういう意味だと思いますか? まず、それは免疫機能、つまり自分の元気になる能力を信じるってことです。いいですか?

自分の元気になる能力を信じる―>自分の能力を信じる―>自信を持つ ってことなんです。ああ、この免疫力と自信の問題については、そのうちまたどこかで詳しく書いてみたいと思いますが、今は話を元に戻して…、

東洋医学では、人間の体を流れる川に例えます。流れている物は、血と汁(血液以外の体液)と気の三つに分けられます。この川が常にアクティブに流れていれば健康で、滞った時に気が淀(よど)んで病になるのです。でも、私たちの体の川は一時的に滞っても、死の時期が訪れない限り(ああ、死についてもね、またそのうち詳しくお話ししましょうね。もう本当に、皆さん全然分かってないんだから…。取りあえず、興味のある方は、著者のブログ「死は自然」をお読みください)、また自然と流れを取り戻せるように作られているのです。この川の流れをリフレッシュさせる機能が、免疫機能だと思えば良いでしょう。

皆さんのライフスタイルの中に、体内に流れる川を淀ませるたくさんのゴミが含まれるのなら、いつも病気で当たり前です。例えば、毎日のランチやディナーに、砂糖、人工甘味料、小麦粉、缶詰、加熱殺菌された食品、ホモジナイズ(均質化)された乳脂肪、スキムミルク、または低脂肪乳、精製された、または水素添加された植物性油脂、プロテインパウダー、人工的に作られたビタミンや毒性の食品添加物と食紅などの人工的に加工された物などが含まれる場合、それらを食べた瞬間から、それらがあなたの便、尿、汗、呼吸、涙、垢などのほかに、病気の症状として体の外に排出されるまでが病気ですよ。あなたの気が淀んでいる間が、病気ですから。それらが排出されたら、元気です。皆さんが嫌いな症状は、病気から元気になる時のおしるしです。ちょっと待てば良いだけ。医者に行って薬飲んで、右往左往慌てる方がおかしいです。

それから、この淀んだ気の流れている人たちが、元気のない、覇気のない、いつも怒っていたり、心配していたり、不安だったりする人です。こういう振る舞いをする人の食べている物を観察すると分かります。ラーメン、そば、うどん、ピザ、パスタ、コンビニのおにぎり、菓子パン、冷凍食品などなど、挙げたらきりがありませんが。そして、良質のタンパク質と脂肪分を、十分に取っていない人たちも、すご~くイライラしています。何てったって、いろいろな必須栄養素が入って来ないんですから、こういう人は、いつもお腹がすいているので、いつも何か物足りない感じがして、それが続くとさもしくなっちゃうんです。

また、思考の仕方によるストレスの増幅は食べ物以上に、気の川を淀ませてしまいます。ストレスを感じれば感じるほど、体が緊張して固くなり、やっぱり血、汁、気が流れにくくなってしまうからです。

よ~く周りのお友達や家族、知り合いを観察してみると良いでしょう。いつも 誰か(何か)の悪口を言っている、愚痴を言っている、「あれはいけない、これは良い」と勝手に決めている、「自分が絶対正しくて(良い)、他の人が間違っている(悪い)」などなど。相談されてもいないのに、自分と他人の自由を阻む意見や行動が多い人は、気が淀んでいます。要注意です!!!

免疫機能というのは、私たちの生命力そのものです。この免疫力とか生命力ですが、「力」の前に「能」を入れると、免疫能力、生命能力です。

つまり、皆さんの大切な能力ですよ。この能力を薬で抑制してしまうのが、現代の医療です。甘い言葉で誘い、皆さんの能力を衰えさせてしまうわけです。ねえ、どんなことでも、その能力を上手に使う練習をしていなければ、自信がつきませんよねえ? 例えば大工さん。金づちは持っていても、その使い方をきっちり練習していなければ、プロとしての仕事になりませんから。免疫能力も、それと同じことです。今の世の中、ほとんど皆さん病院で生まれ、病院で死ぬのが当たり前になっていますが、要するに、医療に骨抜きにされているんですよ。だから日本もアメリカも、自信のない子供と大人であふれ返っているんです。

自信がないのに、胸を張って自信のある振りをしているから肩凝り、腰痛、膝痛になるんです。自分の免疫能力、生命能力にまともなご飯を食べさせていないから、鬱(うつ)や統合失調感情障害になるんです。問題の根っこを見てください。現代社会のさまざまな問題の根っこは、一つです。みんなそろって、栄養失調ってことです。