第十二回目「コレステロールの真実」

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第十二回目「コレステロールの真実」

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タイム誌2014年6月23日号に「Eat Butter (バターを食べろ)」という、センセーショナルな記事が掲載されました。

1977年に発表されたマクガバーン報告書を基に脂肪とコレステロールの摂取を減らし、メタボ症候群の代表的病気である心臓発作のリスクを減らすことを目的とした「米国人のための食事ガイドライン」を40年間推進した結果、ER(救急治療室)での対応の向上や喫煙の減少などの別の理由で心臓発作は減少しても、それ以外の心臓病はいまだに一番の死亡原因として残り、特に糖尿病2型は、1980年から2012年までに166%増加していると報告し、このガイドラインが完全に間違いであったと、ブライアン・ワルシュ記者は書いています。

脳はその60%がコレステロールでできており、これは体全体に必要なコレステロールの25%に当たるそうです。また全身を網羅する神経は、ミエリンという鞘に守られていますが、このミエリンもその主な抗生物質のうち25%がコレステロールです。このミエリンがボロボロになってしまう病気が多発性硬化症です。コレステロール不足が原因でなる病気には記憶障害、認知症、アルツハイマー、感情障害、うつ病、神経障害、皮膚病などあげれば限りがありません。つまりコレステロールが不足すると、様々な機能障害に陥るというわけです。

「もしあなたがコレステロール値を下げる薬を服用していないなら、心配することはありません。しかし必要なコレステロールを何らかの理由で体が作り出せない人たちは感情的に落ち着かず問題行動を起こしやすい人たちです。特に殺人、暴力、攻撃的な行動を起こす犯罪者たちは決まって血中のコレステロールが低いことが明らかになっています。自殺する人、暴力的な振る舞いをする人、自分をコントロールできない人も同様です、、、。オックスフォード大学の教授だったデイビッド・ホロビン博士(故人)の言葉、『大幅にコレステロールを下げることは、今まで以上に暴力的な行動パターンへと人々を誘導するようなものだ。これらの暴力的な行動パターンは結果的に(不幸な)死へと、あるいは仕事場や家庭での暴力的行為へと、子供達の虐待へと、家庭暴力へと、そして一般的な不幸へと人々を追いやって行くことになる』ことをもう一度、繰り返しておきます」ナターシャ・キャンベル-マクブライド博士著『Put Your Hearts In Your Mouth』から。