第二十一回目「精神薬と子供たちの暴力」

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第二十一回目「精神薬と子供たちの暴力」

www.nyseikatsu.com/api/613/pdf/page27.pdf

ヘルス&ライフスタイル雑誌「Well Being Journal」の前回のテーマは、うつ病と精神薬、社会に蔓延する暴力行為との関係についてでした。

製薬会社で15年間働いた経験を持つグウェン・オルスン氏は「精神薬、子供達、そして狂気の市場戦略 (Psychhiatric Drugs, Our Children & Marketing Madness) 」と題する記事の中で、「製薬会社にとって一番儲かる、一度服用し始めたら一生続ける必要のある『高価で危険な』抗精神薬のマーケティングのターゲットが子供たちである」と報告しています。さらに、「10歳代またはそれ以下の子供たちによる自殺と殺人行為は、精神薬の悪影響である」との報告事例についても言及しています。

私の知っているお子さんも最近、フェンタニルという鎮痛剤の誤った使用が原因で、若い命を落としました。若年層の処方薬の乱用は社会問題にもなっており、ニューヨークの地下鉄内には、「子供たちを薬漬けにしないように」と警告する、ニューヨーク市保健局のポスターが貼られています。

製薬会社がどんなに宣伝したとしても、そういった薬を使わなくて済むように、お子さんを守るのは保護者の役目です。お子さんを心の病気から守るのは、栄養価の高い食事と暖かい家庭です。お子さんでなくても、必要とするバランスの取れた栄養が摂取できなければ飢餓状態になり、脳内の化学的バランスや情報伝達機能に異常を起こします。

飢餓状態は生命にとっては最悪の危機ですので、これによって私たちの神経は「闘争か逃走か反応」に追い込まれます。そして、いわゆる「過剰反応または急性ストレス反応」を起こすのです。それが人間社会では、極端にネガティブな行動として表現されていますようなのです。

狂暴、あるいは凶暴な行為をしている時は、意識がありませんので、本人が自分の異常な行動について記憶がないことが多いとされてます。なぜ、どのようにしてそれが起こったのか、全く分からないというケースは子どものみならず大人でも多数報告されています。わが子が、痛ましい事件を起こさないように、お子さんには「愛ある食事」でお腹と心を満たしてあげてください。