怒らないこと その3

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先日、私が発起人のHealing Japanのイベント、「健康で幸せな人生のための勉強会」第2回目を開催しました。前回に比べて250%アップの、御参加を頂きました。どうもありがとうございました。ゆっくりじっくり大きくなっていけるといいなあと思ってます。

今回のテーマは、「怒りと上手くつきあう法」!

参加者の皆さんに、どういう時に怒るかという質問をしました。

その中に、電車の中でお年寄りを目の前に席を譲らない若い子供たちに怒った、というのがありました。この子供たちは、今どきの・・・・で、目を瞑ってipodで音楽を聴きながら、無視をしているというのです。しかも座っていたシートは、シルバーシート。その席の周りにも、お年寄りに席をあけようといったルールが書いてあったそうです。っで、彼女はこの子供たちに向かってその車両全体に聞こえるほどに、怒ってしまったそうです。

ルールを守らないのが悪い・・・・と、怒っているんですね。これは、とても解りやすい例だと思います。

ところで、相手が悪いはずでも何でも、「怒りをもって怒りを征する事はできない」という事を覚えて置いてください。

この子供たちがどうしてお年寄りの事を無視したり、この勇気を持って忠告した方のいう事を聞かなかったかというと、この子たちがすでに怒りを腹の中に抱えた人間になってしまっているからなんです。つまりこの子供たちは怒っているんです。

これは、怒っている人間とはどういう人間かという良い例だと思います。怒っている人間たちは聞く耳を持ちませんから、ぶ厚い壁みたいな存在になっているんですねえ。しかも子供なので、弾力性があるんです。

そして、この子たちに怒っている彼女は自分の中に溜まっていた怒りに引火して、感情的になっている自分にも気がつかないわけです。覚えていますか?「怒らないこと その2」に書きましたが怒って感情的になっていると、その事が自分で見えないんですね。

そして大抵の怒っている人たちは、実は相手の反応が欲しい人ですが、この場合どんな反応かというと、「貴方は正しい。」という反応が欲しいわけです。

でも、この子供たちはただの分厚い壁ですから、何も返ってきません。ですから、「あんた達は間違っている!」と怒れば起こるほど虚しくなってイライラしてしまって、その後2,3日眠れなかったり、思い出してはイライラしたりするんです。

「あんたは、間違ってる! 私は、正しい!」

は、駄目なんですよ。このやり方は、この場合機能しないです。

この子たちのお母さんはどういう人かというと、やはり電車の中で一番最初に座るんでしょうね。なかには、混むのが解っていて小さな子供たちを先に電車内に送り、いわゆる「席取り」をさせて平気な人なんですね。また、お友達の奥様方の前などではきちんとしているのに、子供や御主人だけになると急にだらしないのない事になっていたり、本音と建前を使い分ける人なのかもしれません。

最近は、日本中の大人がこんな感じでしょう。誰かが困っていても、声もかけない。気にもしない。自分の周りの大人たちが、見ず知らずの人を助けるところなんて、最近の子供たちはみたことがないんだと思います。まだ私が日本に住んでいた20年前に、すでにこういう事が言われていました。

「三無主義 – 無関心、無感動、無責任」

子たちは、都合に合わせてコロコロ本音と建前の変わる大人の中で育っていますから、そんな物だと思っているんです。正しいも正しくないも、ないんです。

それから、この方たちのお母さんも、お父さんも、この子供たちに充分な親の愛を注いでいない人たちなんです。子供たちが何を言っても、きちんと聞いてあげていないんです。この子たちの家庭では、愛のある会話の時間=団欒がないんでしょう。っで、この子たちは、反応をしないのが反応だと教わって来ている様なものです。

子供たちは、先ずお母さんとお父さんから人間という物を学びますから、お母さんとお父さんが愛をくれなければ、人間全体がそうなんだっと思ってしまうんです。で、愛されていない怒りを腹の底に抱えてしまうんです。そうすると、この子供たちも愛を上手に表現できない人間になっていくんです。

この子どもたちが必要なのは「本物の無条件の愛」です。

規定を守らない事が間違っているという判断で、怒ったりするのもいけません。それでは、何が間違っているのか、子供たちは理解できません。規定と言うのは大抵人間の都合で出来ていますから、どうしてお年寄りにイスを空けるのが良いと思うのかご自分の意見を、きちんと彼女は説明してあげなければいけません。でも、それは彼女の考えであって、それがすぐにこの子供たちに受け入れられるかどうかは、また別問題です。

例え自分の考えが正しくても、すぐにそれを聞き入れない子供たちや周囲の人たちに怒るのは、自分の思考を押し付けているに過ぎません。

この時は受け入れられなかったかもしれませんが、もしかするとこの子供たちも無視している振りをしながら、心の中で自分を叱ってくれる大人がいるのかと感謝の気持ちがほんのちょっと芽生えたかもしれませんし、彼女が忠告した事に無駄はないと思います。

でも、この世の自然の全ては少しずつしか変化しませんから、こういうところで怒っても怒り損なのです。

また、この子たちの怒りのエネルギーを愛のエネルギーに成長させるためには、愛のエネルギーのお手本に触れさせてあげる事が一番効くと思います。

いつでも、愛のインスピレーションを与える事が出来るような人間になりたいものです。

 

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MAKIKO道場総帥。 幸せになる為の術を学ぶ道場をニューヨークに開設。 ポスチュア・バランス・エクササイズ発案と指導。霊感をもった、ナチュラル・ヘルス&ライフ・スタイル・カウンセラー、エネルギー・ヒーラー。 健康である事、自然である事が、人間を幸せに導くと確信する。 3次元の地球に生きる意味を、追求している。