まっすぐに生きる、心の姿勢 第二回目 退行前世療法ケーススタディ2: 2012

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第2回目の今月は、私自身のケースをご紹介します。今回は、私たちがどんな能力を秘めているのか、自分の可能性やルーツをイメージで見るケースです。

まるで焼き立てのトーストの上で融けるバターのように、自分という存在が滑らかに無限に広がっていくのを感じます。仰向けに横たわっている私は、いったい何が起きているのかと周りを見渡すと、遠くの方に土が隆起して山や丘が出来ていく様子が見えます。

覚えていますか、皆さん?私たちの身体と地球のイングレディエンツが同じである事を。私たちの初まりが、ビッグバンによって出来た宇宙の塵だった事を。

この過去生では、私は地球の大地の一部なのです。私の身体が隣の塵と融合し、そのまた隣の塵と融合しながら地球という形を作り上げていったのを思い出したのです。私の身体はどんどん広がり、大きく心が開いて自由です。何も自分の存在を遮る物がこの世に存在しない事を思い出しました。自分も他人も地球も境目がないのです。全てが一つであるというのは、こういう感覚なのかと納得する瞬間です。太陽がとても近くにあります。信じられないような優しい暖かさで、地球全体を包んでいます。太陽と地球がお互いを尊重しあい、労り合っているのを感じます。そのあまりにも美しい経験に、感動の涙が出ます。「私も、やっぱり地球の一部なんだ!」と、何だか嬉しくなりました。

この過去生に出会ったのは、随分昔。でも今でもこの経験を思い出す度に、自分がとても自由である事、私という存在が地球に支えられている事、そして未来への可能性が永遠である事を再確認するのです。自分がしたい事は何でもできるはずなのに、その可能性をリミットしているのは自分のエゴなのです。私たち人間は「ああでなければいけない、こうでなければいけない」と、長い間に自分達で作り上げてきた不自由な世界で苦しんでいます。でもそれは不安をベースに発達しすぎた脳が作り出した空想で、真実ではありません。間違ったイメージの中に生きている限り、ご自分の真の能力に出会う事はなく、どうしたら良い人生を築く事が出来るのか、正しい答えが見つからないまま歳ばかりとってしまいます。心豊で幸せな人生を歩むために、自分の魂をエゴという呪縛から解放する勇気を持つ事が大切だと、私はこの経験を通して学んだのです。